Saturday, June 30, 2018

四宮1番街短信3


若い頃から今に至るまで、私の苦手なもの、それは、試験の結果を見る事。得意な人が以前は羨ましかった。入試全部合格するとか、資格試験が大好きでヒョイヒョイ受ける人とか。

今、この歳になって、もっと苦手なものが出てきた。健康診断である。
今年に入って、初めて胃カメラで検査をした。以前は大腸検査をした事があったが、結構大変で、嫌だなと思ってたけど、急にやる気になった。
大腸検査と違い、検査自体は楽だった。記憶もなかったし。問題はその後である。
  
検査が終わった後、看護婦が何気に、組織を2箇所取ったと言う。えっ!? ということは異常があるという事である。
検診でお医者さんが、胃に炎症があり、嫌なものの可能性があり、精密検査が必要だという。
結果が出るまでの2週間、えらく長かった。遺書だか遺言書でも書こうかと思ったよ。
2週間後、結果がきた。パッと見て、「癌の所要なし」という文字を見て、すぐに破り捨てたよ。ぐっすり寝れたよ。
私どもが生まれた時は、まだ東京も古い家が多く、井戸水を飲むのは当たり前だった。
ヘリコバクターピロリ菌、感染元はそこが有力で、5歳までに感染する。私も例外ではなかった。
今住んでいる場所は、以前は母方の祖父母の家であり、家の中に、井戸水を組み上げる装置と巨大なタンクがあり、水道水を使っていなかった。水道水は、夏は生暖かく、冬は冷たい。しかし井戸水は、夏は冷たく、冬は暖かい。カルキもないため、金魚を買うには、そのまま使える。まるで良い所尽くしである。
しかし、それから数十年後、確か雑誌の広告だかでヘリコバクターピロリ菌のことを見た。まるで他人事だったけど。
私は元々胃腸が弱く、高校時代から、病院に行けば十二指腸潰瘍だと診断されていた。太田胃散や、正露丸は必需品だった。人に話せば、「繊細なのよ、くよくよしすぎよ」と言われた。
しかし、40代後半になり、そうでは無かったんで有ろう事を知るのであった。

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