Friday, December 14, 2018

四宮一番街短信17



 車のタイヤ交換の待ち時間、久しぶりにレンタルDVDの店に入った。ただ、昔のレンタルビデオ屋みたいに、胸がときめかない。昔の映画はないし、音楽ビデオもない。アニメは、絵が同じ新しい世代の物だし、懐かしい韓国映画があるかと思ったが、俳優が同じでも、次世代のものになっている。…男ならエロ?まあいい、興味がなくなった。
 音楽ビデオ、1、2本の前で、ふと、ジョンレノンの著作権が、没後50年に当たる、2030年で終わる事を考えた。身近なものにも、2030年前後で終わる物が多い事に気付き、いろんな回想を繰り出しながら店のビデオを眺めていた。自分も還暦…なんて考えると落ち込むから、やめた やめた。
 外に出た。町の書店に張り紙があり、近々店を閉めるという。いろんな思い出がよみがえった。漫画の立ち読みから始まり、雑誌、エロ雑誌、問題集、…音楽雑誌、それから、初めての人生の決意とも言える、韓国語と中国語の初心者用の本。

実は 我が家族の方針で、仕事や学業以外の本は買わないことにした。私も、絵本や美術書、楽譜以外は処分した。子供達も、本は図書館で借りるというルールを作った。
 久しぶりにその閉店間近の本屋に入ったら、ギターマガジンのジョンレノンの特集の新刊があった。今更と思ったが、楽譜が載っているのもあったのと、数分前にDVD屋で例の2030年について考えたのもあり、何かの偶然だなと思って買ってしまった。

 村上春樹など、小説に夢中になれる人が羨ましい。数年前、展示会の規格に合わせて、夏目漱石を読んだが、インターネットで無料ダウンロードできる。
 
一番最近買った本は、マリアシャラポア自伝。最初の3分の1はちゃんと読んだ。チェルノブイリと、スーパースター誕生の話の関連性がとても興味深かった。
ただ、恋愛の話が平凡で、誰それが親切だとか面白いだとか、なんと無く会わなくなったとか、ありきたりの話で、ウィンブルドンの優勝と失恋が重なっていたとか、読んでいて飽きてしまった。変わった性癖があるとか、大告白があったら最後まで読んだだろうが。

DMMなんかが一般的で安心できるようになったら、レンタルDVDも無くなってしまうかもしれない。
昔の大人と、今の大人の大きな違いは、前者は新しいものを全て否定したが、今の大人、特に私なんかは、時代にうまく乗れていることに感謝している。だから、失うことも受け入れなければならないと思う。進化すれば退化するわけだし。逆はなさそうだけどね。(退化すれば進化するということは無い。)

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