ふるさとについて考えるⅤ
寮生活から池袋線
サザエさん症候群という言葉をご存知だろうか。日曜日6時半になると憂鬱になる症状。私は12歳の時に強く感じたから、その後は逆に、早く月曜日になっちまえぐらいに、開き直るようになってしまったが。
西武池袋線沿線、ジュンスカイウォーカーズのレッツゴー ヒバリヒルズの舞台にある寮。朝5時半起床、寒風摩擦、掃除洗濯、そして学校が始まると裸疾走をし、授業。農林畜産は ほぼやり、校内にパン工場があり、広大な農場や植林の山を持つ。男子は学年40人、女子は80人か…少子化でどうなっているかは分からない。
有名人は、羽仁進、岸田今日子、幼児生活団は小野洋子、坂本龍一。
中高はジュンスカ。受験、才能教育とは縁の無い学校。
土曜の午後から日曜日の夕方まで自由時間が与えられる。夜の街を散策するか、家に帰るかは自由だが、地方出身者が多く、基本は家に帰らない努力をする。
最近周辺地域の出身の人と出会う機会が多く、昔話に花咲かせる。不良クループに気をつけろと言われ、南中、あくらつには気をつけろ、あと、ブラックエンペラーね。不良が多い時代だった。
とにかく日曜の夕方、寮にもどらないといけないが、たまたま家でサザエさんを見ると、つらいのよね。寮に戻れば先輩が何を考えているか分からない人達だったから。
ところが中二 中三 高一と上がっていくにつれ、慣れてくる。高三になると天国。私は生徒会委員長をやって、美大受験に向かったため、天国は味わえなかったけどね。
そのせいで西武池袋線は縁が出来た。中一の時は駅名を知らなくていじられた。だって、それまで縁がなかったから。
高二の時は大泉学園の美術研究所、高三からは椎名町、目白にある すいどーばた美術学院。
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そして韓国帰国後の2回の個展は池袋の東京芸術劇場。もう10年前ね。ただ、昔より、何かが少なくなった。いかがわしさとか、闇とかかな。もともと戦後闇市から始まっているから。でも何か残っている。またゆっくり飲みたいね、池袋で。私はこの町で酒を覚えた。
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